2025年6月19日木曜日

ガスケット作ってデイリータンク整備&ウッドレールの修理も進む

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



火曜日17日は、半日ほど雨が降りましたが、その合間を縫ってウッド屋さんのフランソワさんが精力的に作業を進めてくれました。主人はデイリータンクの洗浄を終えて、元に戻すためにガスケットを自作。燃料がなかなかエンジンに達しなくて無事かかるのに、少し時間を要しハラハラしちゃった。

6月17日(火):この日も雲があったので時々雨が降りそうな感じでした。朝10時にはウッド職人のフランソワさんがやってきて、早速ウッドレールの修理に取り掛かってくれました。

主人は室内からネジを外したりのお手伝い。
折れてしまった部分がきれいに処理されて、間に繋ぎの木をいれる準備が整いました。お昼午後になったので、フランソワさんはランチ休憩にいったのかな?
その頃からまた雨が降り出したので、主人が慌ててビニールシートでウッドレールをカバー。

内側の天井裏はもう必要なかったので、元に戻します。

パネルはこの細いウッドで支えて天井に固定されます。


午後になって雨が止んでから再びフランシスさんが戻ってきて、ちゃんと接ぎ木が施されていました!グレナダに着いた時、地元の職人さんに修理を頼んだら、材料が入手できないから無理です、と言われたのです。Martiniqueにも職人さんがいたの依頼したら、スケジュール的に無理でした。(依頼してから2週間ぐらいたってからやっと取り掛かれる感じ。)フランシスさんは依頼してからものの一週間以内に作業を開始してくれて、一日でここまでやってくれました。本当にトリニダードの職人さん、対応が早くてありがたい。

一方主人は前日洗浄したデイリータンクを元に戻すために、ガスケットを自作です。このラバー部分がなかなか入手できなくてあちこち業者を探しました。ヤード内にショップもあるし、近くにバジェットマリンもあるというのに、主人が欲しいものは一つも売っていないですよねえ。ただのラバーではなくディーゼルに触れても変化しない材質のものです。

蓋の部分に合わせてカットして、ボルトで留める部分の穴の印をつけます。

デイリータンクふた無状態。

ラバーを施したカバーを取り付けてタンクを定位置に戻します。


さてここからが結構長かった。燃料を再びエンジンに送りこむのですが、フィルターを通過して実際にエンジンに到達するまで何回も送りこみ作業を繰り返していました。その都度エンジンをかけてみるのですが、ガガガ~と音はしても全然かかりません。
1時間ぐらい奮闘してやっとガガガ―の後にブルンブルンとなった時には思わず「やった~!」と叫びたくなりました。冷却水がパイプの中をちゃんと循環していた。

1つ大仕事が終わったのと、また雨が降り出してきたのでお買い物に行くことに。ついでにセール屋さんに立ち寄りました。どの業者さんもヤード内に工房があり、長屋みたいに隣同士なので本当に便利。先日引き取りに来てもらった、SATOMI号のメインセール、ジェノア、そしてスピニカの3枚です。それぞれ点検、補修、洗浄を依頼しました。スピニカはまだ一度も使ったことがないので、もしかしたらもう使用できる状態じゃないかもしれませんが、それも含めて点検の結果次第でどうするか考えます。

すでに夕方になっており、スーパーに牛乳などを買いに行くことに。ついでにワインも買おうかな、と思ったんですが、お酒類がとっても高いのですよ。ワインなんかこのチリ産ワイン、日本でも見たことがあると思うですが、1000円しないぐらいのブランドだと思うんですよねぇ。なのに、3000円ちょっとぐらいするんじゃない?たっか!

さらにこのブランド、オーストラリア産のワインなんですが、イエローテールって、NSW州ハンターバレーのワイナリーのものなんですが、同じワイナリーでも量産型の安価なシリーズなんですよ。オーストリアだったら飲まないです。なのに、なんとオーストリアドルでこれが30ドルぐらいする!!!30ドルのワインなんてオーストラリアで飲んだことがありません。超有名ブティックワイナリーの年代もんが買える値段だ!ということで、あと2週間ほどでオーストラリアに戻るのでワインは我慢しました。戻ってくる時免税ギリギリまで買い込んでこないといけないなぁ。

ディナーは主人が作ったタコス!私はこの日はウッド職人さんがデッキで仕事をしていたので、水を使うサビ落としができなくて、何もしてませんでしが、夕食まで一日働いていた主人に用意していただき、ちょっと申し訳ない気分でした。

仕事を依頼した業者さんは、みなさん雨降りの合間に着々と作業を進めてくれて、こちらから「どうなってます?いつ来ます?」など、後追いをしなくていいのが本当にありがたいです。

このほかにも大西洋横断時に壊れたスピニカポールカップのトラック部分、2週間前に修理を依頼していたのですが、この日試作品をもって職人さんがやってきてくれました。ミンデロで直してもらった時、外れた部分を溶接しただけで、しかも溶接具合が悪くて、すぐまた3日使ったら壊れたんですよね。Martiniqueで修理を依頼した時は、一週間物を預けてしかも主人がどう作り直してほしいか図まで書いていたのに、結果的に「できません。」という返事。
トリニダードの職人さんは、私たちが思った通りに、溶接ではなく一つの材料から形成したつなぎ目無の頑丈なものを作って見せくれました。とっても満足だったのでデポジットを払い、最終仕上げをしてもらうことにしました。完成がとっても楽しみ!!

とにかく、こんなにもいろんなことがスムーズに進むのは初めてのこと。特に職人さんに進捗状況を後追いしなくても、自主的に仕事をタイムリーに進めてくれているのは本当に助かります。だってギリシャの時になんか、毎日「今日は来ますか?」って業者に朝一で確認するのが日課になっていましたからね。だからいない間に仕事が進むなんてありえませんでした。でもトリニダードのPeakeヤードだったら、きっと依頼した作業は全て10月に戻ってくる頃には終了しているでしょうし、出発前に完成するものも沢山ありあそうです。

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2025年6月18日水曜日

3つ並べるのは失敗要らずのデザイン配置  Card No.10

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雨降りが続いてた時に、カードメーキングを楽しんでいました。前回ご紹介したサークル・セレブレーションスタンプセットを使って、ちょっとシックな色合いでもう一枚。ダイカットしたスクエアの中をサークルダイで抜いてポジとネガ、両方使っております。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard
イン・カラー2023-2025の3色をつかいましたよ。すでにこのカラー今年の5月でリタイヤしておりますのだ。渋いカラーコンボ5色だったこの年のインカラー、男性向けカードに重宝する色あいでした。でもこのデザインなら、男女はあまり関係ない気がするけど。

こんな風に3つ同じ形のものを並べるは、デザインとしては失敗要らずの配置なのです。3つというのはバランスがとりやすくて、まとまりやすいんですよね。今まで、こんな感じのデザイン、違うセットで何枚も作ってきましたが、全然飽きません。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard

スクエアの枠は盛り上げています。真ん中をサークルダイでカットしているので、この枠がネガティブ。抜いた穴には同じサイズのダイカットしたサークルをはめ込んでいるので、それでポジ。今期の創作お題の「ポジとネガ両方使用」を相変わらず守っている私です。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard
センティメントは真ん中につけておきました。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard

内側には色違いですが、表紙の中心に使ったスタンプと同じものを押しています。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard

ジェムは両側のサークルの中心に付けたんですが、なんか目玉みたい??いえいえ抽象的なデザインのつもりです。でも一旦目玉と思ったら、そうとしか思えなくなってしまいました。
Stampin'Up!  Circle Celebration Card by Sailing Stamper Satomi Wellard

センティメントも一般的なので、内側のメッセージ次第で、いろんな用途に性別関係なく使えそうな仕上がりとなりました。作り置きにはぴったりの一枚かな。

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2025年6月17日火曜日

デイリータンク用やアウトボードモーター整備に必要な部品調達!

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数日続いた晴天の後、16日はまた雨が戻ってきました。でも一日中降り続いたわけではなくやんだり降ったりのくりかえし。雨降りの間に部品調達買い物に行きました。マリーナ付近には何軒かシップシャンドラーがあるのに、デイリータンクのフィルターとかディンギーモーター整備の部品とかは調達できず、町まで車で出かけることに。他では見つからなくてもここならある、というシップシャンドラーを主人は発見したのです。それとトリニダードに来て感心しているのは、お店や業者さんの対応がプロフェッショナルで、仕事も速く融通もすごく効くこと。カリブ海や地中海にいた時よりも断然早く仕事が進みます。

これがデイリー燃料タンク。でっかいタンクから直接エンジンにディーゼルが流れるのではなくここに一旦貯められたものがエンジンに入ります。

6月16日(月):3日続いた晴天は今日で終わりかな?と思わせる雨雲で、朝からどんよりしておりました。朝ご飯は前夜の残りのハムとサラダにベーグル。カフェで食べるより安いし、豪華じゃない?

11時ちょっと前、あ~あ降り始めてきました。今日はまた一日雨降りかなぁ。

雨は一時激しく降ったかと思うと、しばらくしたら止むのですが、また少し経つと降り始める・・・を繰り返しました。なのでまとまって引き続き作業がしにくい日でした。

雨が止んでいる間主人は、キッチン横の床板を上げて、なにやら取り出そうとしていました。

デイリータンクです。燃料タンクは前後にでっかいのがあって、合計すると700リッターちょっと入るのですが、そこから直接エンジンに燃料がいくのではなく、一旦このデイリータンクに入り、そこからエンジンに繋がります。タンクを取りだし、中の洗浄をします。
まず今入っていたディーゼルをポリタンクに入れて、中を空にしました。ここまでやっていたらウッド職人さんが依頼していた天井パネル支えのウッド部分、修理して持ってきてくれました。

なんか雲行きが怪しくなってきたなぁ。

ウッド職人さんに折れているウッドのガンレールを見てもらいました。そのうち雨がパラパラ降りだしてきた。

外のガンレールを外すためには、内側の天井裏のネジをはずさないといけません。パネルは細いウッドで天井に止められているので、それを外して内側を確認。

雨がザーザーぶりになってしまったので、職人さんは帰りました。でも様子を見てもらったので、いつでも作業がスタートできます。

その間私は、キャノピー内でバスルーム木枠のペンキ塗り、最終コーティングを終了。コックピット内はでっかいキャノピーで覆われているので激しく斜めに雨が降っていなければ防水状態なので作業はできます。

あっと言う間に土砂降り。しばらく続くみたいだったので、作業はあきらめ部品調達に行くことにしました。

最初に立ち寄ったのは、アンカーロッカーカバーのパースペクティブの業者さん。様子を見に行っただけだったのですが、なんとすでに依頼したサイズにカットし終わっていました!先週金曜日だったかな依頼したの、もう出来上がっていた。仕事が早いなあ。
トリニダードに来てから感心しているのは、どの業者さんも対応が素早いこと。地中海にいた時は、依頼しても見に来てもらうまで時間がかかったり、作業開始にも時間がかかったり・・・と何かとスケジュールが遅れがちになるのが当たり前でした。特にギリシャなんかは冬の間は仕事が暇なはずだからシーズン前にやり始めればいいのに、10月に依頼した仕事が、なんと翌年3月ぐらいまではじめられていなくて、いない間に仕事が進むということがほとんどなかったのです。暖かくなり始めると途端にボートヤード内が騒がしくなり、一斉に仕事をし始めるんですよねぇ。そういうのに慣れいたから、トリニダードに来てからはいい意味で驚くことばかりです。

次に立ち寄ったのはこのシップシャンドラー。主人いわく、ヤード内や近くのバジェットマリンに置いてないものは、ここに来れば見つかる、だそうです。

前に来た時、燃料タンク内のアルジ発生防止液をここで買ったのですが、その時お店の手違いで、多く請求されていたらしいのです。レジの女性が主人の事を覚えていて(ま、滅多に白人でしかも髪の毛ボーボーの男性って来ないでしょうから。)「前回多く請求しちゃっていたから、今回の分と相殺しますね。」と言ってくれました。ありがたい!オーストラリアドルにして20ドルだったので、TTドルだと400ドルぐらいです。これで今回のお買い物の支払いは1/3ぐらいとなりました。正直に教えてくれてしかも覚えていてくれて嬉しかったです。

買ったのはこれ。ウォーターセパレーターフィルター。
他にもフィルター類を二つ。これらはボートヤード内のショップや、バジェットマリンにも置いてないそうです。主人いわく、「俺が欲しいものはほとんどヤード内やバジェットマリンでは見つからないんだよねぇ。」とのこと。レンタカーを借りていてい本当に良かったです。でなかれば部品調達だけでもすごく時間を要したと思います。おそらくですが・・・これが必要となるような整備を自分でやるオーナーさんが少ないからじゃないかな。だって需要が多い部品なら、ヤード内のショップで取り揃えているはずですよね。ヤード内の業者さんに依頼した場合は、部品調達をショップでやるとは考えにくいし。


すでにお昼をすぎて午後3時近くになってました。Port Of Spainまで車で20分ぐらいの場所にいたので、ランチはPort Of Spainに行くことに。アジアン料理店を調べたらラーメン屋さがあるのを発見。グーグル評価も悪くありませでした。ラーメンってカタカナで書いてある!

店内もアジアン風のデコレーション。店内飲食かお持ち帰りか、と最初に聞かれたので、お持ち帰りの人が多いのかな。

メニューは丼ものとラーメンだけでした。主人も私もポークラーメン(豚骨ラーメン)をオーダー。見かけはかなり本格的だぞ!お味の方は、というと・・・まず麺がちゃんとしたラーメンの麺で感心。カリブ海で食べたラーメンは、麺がパスタみたいな感じの場所ばかりだったから、感激しました。チャーシューはチャイニーズレストラン風の甘みがある味付けでしたが、まずまず美味しかった。肝心のスープですが、悪くはなかったです。主人は美味しいといって飲み干してたし。ちゃんと豚骨風味でしたが、私にとっては味の濃さが今いち足りない気がした。でも海外でのラーメンとしてはなかなかのものでしたよ。

お腹が一杯になって、帰り道ディンギーモーター整備の部品を買いにSUZUKIマリンに寄りました。ここは小型モーターボート専用みたいなボートヤードです。

単なる取り扱い店ではなくスズキの専門代理店みたいで、バイクのヘルメットとかも売ってた!

うちのディンギーモーターはSUZUKIなのだ!本体エンジンはヤンマーだしね。

さすが専門店、お店の人もすごく知識が豊富で、型式を全部いわなくてもすぐにどれかわかっていて、欲しい部品を出してくれました。整備専用キットがあったんですが、その中には欲しいものは全部入ってたんですが、要らないものも半分ぐらいありました。欲しいものだけ別個に買った方がキットの半額ぐらいだったのですが、最初にキットを勧められたのは、プラグが別売りのものは在庫が1個しかなかったのです。2個必要なのに。でお店の人がマネージャーらしき人に電話をしてくれて「別売りに在庫がないからキットものを売ってもいい?」と聞いてくれてOKになりました!こういう事、カリブ海ではあり得ないに近いと思います。特にそれがフランス領の島だったら、これまでの経験上絶対に無理だったと思います。
そもそもこのお店、営業終了時間が午後4時で、私たちが到着したのは午後3時50分を過ぎていたのですよ。だから私たちの対応をしている時には、午後4時を過ぎちゃってたんですね。もしもこれがフランス領のMartiniueやGuadeloupeだったら、まず入店そのものを断られたともいます。営業時間内だったとしても閉店まで30分を切っていたら新しいお客さんは断っても普通みたい。営業時間ピッタしに店を閉めるわけです。営業している時間のはずでもあと少しで閉店だったらすでに鍵を閉めているお店、フランス領ではめずらしくなかったのだ。
さらに、キットとして売っているものをバラでうって、後で別個発注して補充しておく、なんていうメンドクサイ事は、お願いしてもやってくれないし、ましてやこちらからお願いしなくても自主的にやってくれるなんて、聞いたことがない!!

トリニダードでハリケーンシーズンを過ごすことは、カリブ海に来る前昨年の12月に決めていたのですが、本当にここにして良かったと思いました。グレナダでも、ウッド修理とかはでなかったし、スピニカポールカップの修理もだめでした。その後、Martinique(皆さんここならなんでもできる、って言われていましたけどねぇ)でも無理だったし、そもそもMartiniqueでは業者さんがやる気あるの?というか、やってあげる的な態度で、こちらの都合より自分達の都合が優先という対応をされ続けました。これは私たちの経験ではなく、パロマ号のティオさん達も同じことを言っていました。パロマ号はアメルというお高級ブランドの船で、Martiniqueに専門エージェントがあるんですね。そこを通しての整備依頼だったのに、全く事が進まず時間だけ過ぎて行った、と非常に残念な体験をしたそうです。

2020年にイタリアでSATOMI号を購入してから、地中海で越冬3回、2024年は大西洋横断に備えて同年5月イタリアローマでソーラーパネルやドッジャー新調などのミニアップグレードをしました。9月にはスペインアルメルマールでも船底整備、マスト枠の調整などをしてきました。いろんな場所でいろんな業者と関わってきましたが、トリニダードに来てからのように全てがスムーズに運んだ場所はなかったなぁ。すでに築33年目のSATOMI号は、リギンの交換やライフラフトの買い替えなど、大掛かりな整備が必要になっています。いいタイミングでトリニダードに来て良かった!!

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